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2005年6月17日 (金)

新鮮がイチバン!

では、「煮干しは与えない方がいい。」というご意見はどうかというと、そのアドバイスが適切であるケースもあります。どういうことかと申しますと、

ヒスタミンが増えた魚を煮干しにした場合です。

ヒスタミンが増えた魚というのは、「新鮮でない魚」といえるでしょう。

とはいっても、そんなものが食品として出回っていたら、社会的に大問題になりますし、食品会社も自分で自分の首を絞めることになりますから、意図的にそんなことをするとも思えません。

ということで、

  • 煮干しは与えない方がいいのか?
    に関しては、一律にそうは言えないでしょう。

というのが僕の見解です。

食べた煮干しにアレルギーがでるなら、それは個々で対処すればいいという話で、だからといってペットに煮干しを食べさせてはならないとか、「百害あって一利無し」という話になるのは、ちょっと飛躍しすぎかなと感じます。

  • 回避する方法はあるのか?
    これは、よほど変色した煮干しでもなければ、大丈夫でしょう。

  • どういう点に気を付けたらいいのか?
    赤身の魚を買ったら、調理するまでちゃんと冷蔵庫で保存していれば、ヒスタミン生成菌の活動が抑制されるという実験報告があります。

ただし、夏など、気温が高ければ、すぐ腐敗するため、臭いで誰も食べよう、食べさせようとは思いませんが、春や秋など、気温が15~20℃程度で赤身魚を1~3日放置しておくと、腐敗する前に、ヒスタミン産生菌が増殖し、ヒスタミンが生成、蓄積されるリスクが高まるそうです。

ですから、新鮮な魚を心がければいいということですね。

とにかく、魚には有益な点が沢山ありますから、どうしても食べられない理由があるなら話は別ですが、あまり不安に思わず、日々の食事に取り入れてみてください。

なんでも食べられる元気な子を育てたいですね。

がんばれ、全国の手づくり食愛好家!

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