関西地区で往診
今日は一日、関西地区で往診です。
姫路、兵庫、大阪、京都、奈良…
遠いようで、それほど遠くないんですよね。
それは、関東に住んでいるからそう思えるだけらしいのですが…。
ふと考えると、知らず知らずのうちにできている思いこみって、
あるかもしれませんね。
周りがそういうから、そうだと思っていた…。
テレビで言っていたから、そうなんだと信じていた…。
もちろん、そのことの中にも真実はあるのですが、
意識的に視点を変えて、
「全く正反対だったら…?」
と考えてみることも必要だと思います。
先日、ご自身が飼っていたイヌ、ネコを立て続けに病気で亡くした方がいらっしゃいました。
周りの方には
「あなたの管理が悪いんだ。」
とか、
「なんでそんなことになるまで放っておいたんだ!」
などといわれ、凹んでしまっていらしたのです。
でも、イヌやネコはもともと我慢強い生き物です。
なぜなら、自然界では、弱っているそぶりを見せたら天敵から食べられてしまいますから、我慢強くできているのです。
ですから、飼い主さんが初めて動物を飼ったりした場合、
気づかないことがあることも別に不思議ではありません。
その方は、気づいてからは、会社も休んで動物病院にかかったり、
看病していたそうです。
最善を尽くしたけれども、力及ばずだったわけで、
決して放置していたわけではないのです。
その方自身も、発見が遅れたことに焦点を合わせて悔やんでいらっしゃいました。
それなのに、それに追い打ちをかけるような「言葉責め」は、
聞いていてとてもかわいそうになってきました。
同じように病気でペットを亡くすと、
「私がもっと早く気づいてあげられたら…。」
とご自身を責めるクセのある方がいらっしゃいます。
そんなときは、
「でも、自分は、見て見ぬふりをしたのだろうか?
それは、もっと早く気づけたかもしれないが、
気づいたところからは、やれるだけのことをやったのではないだろうか?
私は、最善を尽くしたのではないだろうか?」
と思ってみるのは、いかがでしょうか?
逆に、そういう方が周りにいらっしゃったら、
責めるようなことをいうのではなく、
その方をねぎらうような言葉をかけて頂けたら、
辛い中にもすくわれた感が出てくると思うのは、私だけでしょうか???
慣れ親しんだパターンではなく、
新しいパターンを習慣化したいものです。
長くなってしまいましたが、最近あって、
とても印象に残った出来事だったので…。
10:00 午前 須崎動物病院_診療 | Permalink | トラックバック (0)