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2010年4月28日 (水)

IBDがたった2ヶ月で改善!ステロイドも卒業!の不思議

当院には、炎症性腸疾患[Inflammatory Bowel Disease  : IBD]と診断され、

「もう治りません。一生この薬でコントロールしていくしかありません。」

と言われた子がたくさん来ます。

物事には必ず原因があります

須崎は
「炎症性ということは、免疫応答がおこっているわけで、その免疫応答がおこるような原因を取り除けば、状態は改善するはずだ!」

という信念を持って治療をしております。

大抵「体質」と言われる場合は、環境の影響を受けていることが疑われますから、体内の調整のみならず、環境の調整も同時に行っております。

もちろん、100頭いれば99通りではなく、100通りの原因・治療法がございますので、「IBDの治療法はこれです!」とは明言できないのは当たり前ですが、少なくとも「原因の探り方」、「原因の取り除き方」は大夫確立してきました。

先日、2ヶ月前にご来院された「IBDと診断された犬」が来たのですが、飼い主さん曰く、

●前回の治療日からステロイドをのませるのを止めました(えぇ〜っ!!)
●でも、症状は出ませんでした(それはよかったです!)
●今日まで、2ヶ月間で4回便が緩くなりましたが、すぐ戻りました(ほぉ、ほぉ)
●とりあえず今は気になる悩みがありません(たった2ヶ月で?)

もちろん、治ったのはたまたまかもしれません。

この先どうなるかも経過観察が必要だと思います。

しかし、治らないと言われた病気にもかかわらず、飼い主さんはあきらめずに、できることを精一杯やってくださいました

それがうれしかったのです。

全国には同じ病名の子が辛い思いをしているかと思います。

この記事が励みとなって、辛さを乗りこえる元気につながればうれしいです。

とにかく、僕はうれしかったです。




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07:31 午後 病気? | | トラックバック (0)

2010年4月20日 (火)

みんなの意見で作ろう!猫の食事本!

こんにちは!須崎動物病院の須崎です。

初めましての方も、気心の知れた方も、この度はこのアンケートページにお越し下さいまして、ありがとうございました。



■2冊目の猫本のオファーが来ました!

私はこれまで、ペットの手作り食本を11冊書かせていただきましたが、なんと猫の本はたったの1冊…。

当たり前ですが、商業出版は売れてナンボの世界なので、様々な理由から「ネコ本」のオファーはこれまで、左の「猫に手づくりごはん」以外ございませんでした。

しかしなんと、先日「ねこ本書きませんか?」とのオファーをいただいたのです!!

そこで私は考えました。

「ひょっとしたら、これが最後のご依頼かもしれない。だとしたら、せっかくだから『ただのレシピ本』にするのではなく、ネコの食事で困っている方に長く読んでいただける本を作りたい!」と…。



■あなたの疑問・体験談を教えてください

そこで、お願いがございます。下記アンケート・フォームより「あなたが猫の食事に関することで知りたいこと」を
●かんたんに
●箇条書きで
教えていただけませんでしょうか?

そして、良くも良くなくも「体験談」も教えていただけませんでしょうか?



■簡単な箇条書きで結構です。熱い思いはまた後で…

まずは、どの様なジャンルにご興味がおありかをお聞かせいただきたいと思っております。沢山、詳細に書いていただく必要はございません。まずは思いつくまま、簡単な箇条書きで結構です。

●今、思いつく項目に
●今伝えたいことを
●かんたんに

ご入力いただければ結構です。

このアンケートを元に、後日詳細なアンケートも準備する予定です。その詳細なアンケートは、ご登録いただいた方全員にメールにてお知らせいたします。

せっかく恵まれた機会ですから、できるだけ多くの方の疑問や体験談を本に反映させたいと思っております。

売れ行きが良ければ2弾、3弾と続く「かも」しれません。

まぁ、それは今回の企画の結果決まることです。まずは「これが最後」のつもりで、がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



■「今すぐには書くことは思いつかない」方もぜひお名前とメルアドだけでもご登録ください

また、今回のアンケートの結果、追加でうかがいたいことが出てくるかもしれません(例えば、「こういうご質問をいただきましたが、他に同じ様な経験をされた方はいらっしゃいませんか?」とか、「あなたの猫は肉派?魚派?」アンケート 等…面白いと思うのは私だけでしょうか?)。

その時は、ご登録いただいた方にメールでお願いしたいと思っておりますので、「今は入力することが思いつかない」方も、ぜひお名前とメールアドレスだけでもご登録いただければと思います。読む前に内容がわかるのもどうかと思いますが、読者予定者と一緒に本作りって、なかなか無い企画かと思います。



■アンチ手作り食の方のご意見もぜひ…

須崎の基本姿勢は、「手作り食もペットフードも何でも食べられる健やかな身体作り」です。

今手作り食をご存じない、興味がない、絶対にやりたくない!という方々も含めて、できるだけ多くの方の意識調査をしたいと思っております。ぜひ、ご意見をお聞かせ願えればと思います。



■お友達にも広くご紹介ください

繰り返しになりますが、できるだけ多くの方の意識調査をしたいと思っておりますので、よろしければぜひ、ブログやSNS、Twitterなどで、お友達にもご紹介いただければと思います。



みなさんの力をお借りすることになりますが、「最後の大仕事」のつもりで、読者の知りたいことで埋め尽くされた、考えられる最高の猫の食事ガイドブックを作りたいと思います。


どうぞよろしくお願いいたします。

須崎動物病院 院長

須崎恭彦

 

アンケートにご協力下さる方はこちらをクリックお願いいたします



02:42 午後 ペットアカデミー素敵な本のご紹介須崎動物病院_診療ペットの手作り食ペット食育協会(APNA) | | トラックバック (0)

2010年4月19日 (月)

4/19は食育の日で飼育の日

まさにペット食育の日!


スゴイ日ですね。



以前書いたことがあるかもしれませんが、私がペットの食育を推進しているのは、ペットのためだけではなく、飼い主さんのためでもあります。

私が学ばせていただいた食事療法の世界はストイックな部分が強く、一般の方には敷居が高いし、本当に困っている方にとってすら続けるのが難しく、 せっかく今まで積み重ねられてきたすばらしい人類の英知が必要な方に伝わりにくい、という印象がありました。




私が往診専門だった頃、ある皮膚病の犬がいました。その子の状態にあった食事や、その他の生活環境の見直しをしましたところ、確か半年くらいで普 通の犬になったと手紙が届きました。

その中に、
「うちの犬が良くなったこと以上にうれしかったことがありました。」
と書いてあるのです。

そのご家庭には引き篭もりの中学2年生の女の子がいらしたのだそうですが、その子がアトピー性皮膚炎で、肌から黄色い液体が浸み出て、皮膚も黒く 色素沈着していた状態だったそうです。

それこそお母さんが「良いといわれること」は全て試されたそうです。お嬢さんも、何とかしたいと思ったからこそ、親子そろって一生懸命やっていた のですが、ある医師の「配慮に欠けた一言」でお嬢さんは突然やる気と自信を無くし、引き篭もりになったのだそうです。


その一言とは…




「アトピーは遺伝性の病気だから、結婚しても子供は産まない方が良いよ。」




その日以来、お嬢さんの表情から笑顔が消え、自暴自棄になり、治療も止め、自室に籠もってしまったそうです。





しかし、その子が、愛犬の皮膚の状態が良くなるのをみて、

「私、もう一回頑張る」

とおっしゃったそうです。


お母さん曰く、
「数年ぶりに娘の笑顔をみることがで きました。」
とのことでした。

人間の食事療法ではこじ開けられなかったドアを、愛犬が開けてくれたのかもしれません。





動物と子供には人を和ませる不思議な力があります。


そして、

"What you are, what you eat."
「あなたが食べたものがあなた自身。」

という言葉があるように、ペットの食生活を見直すことで、体調に影響を与えることは間違いありません。


しかし、それだけではなく、
「ペットの食事を作るようになってから自炊するように なりました。」
という女性からのメッセージをいただいたり、
「料理の手際が良くなりました」
「料理をすることが楽しくなりました」
などの声をいただき、ペットの食事が飼い主さんの生活にも影響することを経験させていただきました。





世の中には万能の単一解は存在しません
特に生物の世界はなおさらです。
個別解があるだけで す。

ですから、
「●●でなければならない!」
とか、
「●●は絶対にキケンだ!」
という主張は、一見わかりやすいようですが、あまり現状を反映しておりませんし、体質や体内状況を勘案して、個別対応の動物医療を展開している立 場からすると、その柔軟性の無さに違和感を感じます。





私がペット食育協会を通じて伝えたいことの一つに、
「ペットフードでも、手作り食でも、なんでも食べ られる身体作り」
があります。


飼い主さんが、不運にも適切でない情報をつかまされ、本来必要の無かったところで悩み、立ち止まらなくて済む様に、頑張りたいと思います。


今日をきっかけに、あなたの愛犬・愛猫・愛フェレットの食生活をあらためて考えてみるのはいかがでしょうか?

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愛犬愛猫のごはんや栄養についての質問募集!    

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10:40 午後 ペット食育協会(APNA) | | トラックバック (0)

2010年4月18日 (日)

猫も夢中になるiPad !!

う〜ん、やっぱり iPad はいいですね!!




よしっ、お前のお陰だ!!
  ↓↓↓




お前は、誰だ! オイっ!!
  ↓↓↓




運動した後は、ピアノの練習!!
  ↓↓↓




ちなみにうちの息子(5歳)は、私の iPhone で、トミカのサイトをみるのが楽しみの様です。




-------
※ところで、ヒトとネコの生物学上の分類って、あらためてみてみると面白いですね。ご興味のある方は、下記より wiki で確認してみてください(それぞれ右に分類があります)

ヒトの生物学上の分類はこちらから

ネコの生物学上の分類はこちらから



08:12 午後 Apple, Mac派です | | トラックバック (0)

2010年4月16日 (金)

隠れ「深刻」体質

症状が出ないから『元気!』『大丈夫!』
と思っていた子が

ある日突然体調不良になることが…。

ここ最近、たまたま連れてこられた子を
診ることがあったのですが、

『元気』

なのではなく、

単に『症状が出せない』だけ

ということがあるようです。

一番始末が悪かったのは、

この様な隠れ『深刻』体質がある感じがします。



03:04 午後 病気? | | トラックバック (0)

2010年4月14日 (水)

飼い主さんの花粉症が原因?

最近、

「私(飼い主)の花粉症が始まったのと同時に、
 愛犬(愛猫)の具合が悪くなった…。」

ということで診察・電話相談で受診される方が多いようです。

私は獣医師ですので、
飼い主さんのことまではどうこう申し上げる立場にはありませんが、

「先生、本当は知っているんでしょ?」

などと詰め寄られると、
つい言ってしまいたくなったりもします。

でも、日本は法治国家!

分をわきまえた行動をしないといけないのが、もどかしいです…。

ただ、確かに同期していると思われるケースも多く、
私がイヌ・ネコ用に処方したものを
飼い主さんが勝手に使ってみたら、飼い主さんの状態が良くなった
というケースも少なくないので、
本当に同じ原因で具合悪くなっているのかもしれません。

両方が一緒にスッキリできたらいいですね。

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愛犬愛猫のごはんや栄養についての質問募集!    

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02:40 午後 病気?アレルギー | | トラックバック (0)

2010年4月12日 (月)

空腹だから吐く?

「空腹になると吐く」

思い込まされている飼い主さんが珍しくありません。

今日は2組ありました。


そして、

食べさせると吐かなくなるから、ずっとそうしていたと…。」


空腹だから吐くのではありません。

すい臓「など」炎症があるから吐くのです。

本当は、原因を探り

すい臓「など」ケアを最優先でしなければならないのです。


だから、目に見える現象を消して安心してはいけないと
今まで申し上げて参りました。

今日の方々は、それをご覧になって、
ご来院くださったようです。

くれぐれも…。

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03:16 午後 病気? | | トラックバック (0)

2010年4月 9日 (金)

意味の無い排泄現象はない

よく、

下痢を止めたり、
咳を止めたり、
かゆみを止めたり、
吐き気を止めたり
熱を下げたりして

それだけで安心している人がいます。

その症状には「必ず」意味があるんです。


止めるだけじゃダメなんです。

よく、

「でも、咳が続いたら体力が消耗しますよね?」

などと、何となくもっともそうな、つじつまが合っている様な意見
をおっしゃるかたがいますが、

「それではあなたは、

根本原因を体内に残したままで、

単に目に見えるサインを消すだけで、

あなたが気付かないうちに身体が蝕まれても
 
それは『構わない!』とおっしゃるんですね?」



と申し上げると、大概、

「自分が何を言っているのか」 が分かる方が多いです。


●右前肢の「この部分」が痒いのも
●食事は変わらないのに突然粘膜便が出たのも
●急に食欲が無くなったのも


全部原因があります。



今まで症状を消すことに焦点を合わせてきた結果、


体内でいろいろなことが起こったのでしょう、
ここ最近、「突然」亡くなる子の報告が後を絶ちません。

全ては飼い主さんが選択することではありますが、
一頭でも多くの子が、
死ぬ必要の無かった死を経験せずにすむならと思っております。



もちろん、この一ヶ月で亡くなった子が、
全て「症状を消すだけだった」わけではないことも
ここに明記しておきます。


それにしても、突然の切なくなる報告を沢山いただいております。

皆様もお気をつけ下さい。




こんなことをここ最近、わーわー独りで騒いでおりますが、
騒いだ後、『ブラックジャック』に出てくる、
あの一節が脳裏をよぎります。


「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて
 おこがましいとはおもわんかね?」



確かにそうですし、
今できることをするしかないことは分かっているのですが…。


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07:02 午後 病気? | | トラックバック (0)