腫瘍専門獣医師が不思議がる、骨肉腫と診断され余命宣告までされたのに一年半経っても内臓に転移していない犬の話
今日は、骨肉腫と大学病院で診断され余命宣告されて断脚も進められましたが、それを拒否して飼い主さんが頑張ってくださり、一年半経った先日、腫瘍専門獣医師に診てもらったところ、肺などの内臓に全く転移がなく、「こんな経過をたどる症例は見たことがありません」と小声でささやかれ、「いったい何をされているのか教えてください」とまで言われたお話しのご紹介です。
詳細は、その方のブログをご覧いただくとして、
通常、骨肉腫は治らないと言われております。
というのも、骨肉腫は
●手術をしても再発する
●放っておけば肺などに転移し、呼吸困難で死ぬ
●抗ガン剤を投与しても完治はしない
●何もしないと鎮痛剤も効かないほどの激痛で苦しむ
●そもそも原因もわかっていない
という認識なのです。
もちろん、私も全て治せるなどという身の程知らずではございません。当院にお越しいただいた時期とか、様々な要素があるので、このケースも偶然だと思います。
また、問題解決する方法は百万通りあると思っておりますから、当院の方法以外にも様々な方法があると確信しております。だから、一つの方法に固執して「あーだこーだ」論ずるのは時間がもったいないと思うタイプです。
それにしても、この飼い主さんはとても不安な中でがんばってくださいました。
なかなか根本原因が抜けない中、あきらめずに取り組んでくださいました。
「ちょっとやってすぐ結果が出ないからさっさとあきらめる」などという様な中途半端な気持ちでは無く、「できるまでやる!」で取り組んでくださいました。
その姿勢には、本当に頭が下がります。
また、同じ病気の子と暮らし、頑張っていらっしゃる飼い主さんの中には
●何かをお探しで
●希望を持てる情報が欲しい
と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで2つお願いがございます。
【お願い1】この情報を必要としている方に紹介してあげてください
●このページをお気に入りに登録しておき
もし、その様な機会がございましたら、
●困った方にご紹介いただきたい
のです。
ただし、このブログ主は、普通の飼い主さんですから、全てわかるわけではありません。ですから、
●ストーカーのように質問しない
●この飼い主さんを不快にさせない
様にしてくださいともお伝えください。
まぁ、そんな方はほとんどいらっしゃらないのですが、ときどきお行儀の悪い方がいらっしゃるので、念のため書かせていただきました。
それと、そのときは当院の方法でという印象を相手に与えないでください。他にも方法はあると思いますから、「骨肉腫だからといって、断脚だけが方法じゃないみたい。こんなケースもあるわよ。」などとご紹介ください。
【お願い2】激励のメッセージを残してあげてください
それと、もしよろしければ、この飼い主さんに激励のメッセージを残してあげていただけませんでしょうか?
この飼い主さんも、先行きがわからない中、頑張っておられます。きっと、泣きたいときなんかしょっちゅうだったと思います。もちろん、これから何が起こるかわかりません。生き物相手ということはそういうものです。そんなときに、残されたコメントに励まされるコトってあると思うのです。
無理にとは申しません。ただ、もし可能ならば、お願いいたします。
ただしその時は「須崎の所から来ました」などと「絶対に」入力しないでください。なんか、無理矢理、「喜ばせようとしてコメントを書かせている人」みたいになってしまうので、あなたは偶然検索か何かでたどり着いたことにしてください。そう、「骨肉腫 犬」で検索したらたどり着いたのです!
「困ったときはお互い様」の精神でお願いいたします。
最後に、このケースは、当院の治療法の成果!ではなく、飼い主さんのガンバリが、この子を腫瘍専門医をもってして「「こんな経過をたどる症例は見たことがありません。いったい何をされているのか教えてください」」と言わせたのです。
とはいっても、当院的には、まだ道半ば。まだまだやることがあります。
これからも、この子に必要な方法を提供させていただこうと思っております。
骨肉腫と診断されたサンデーちゃんの飼い主さんのブログはこちら
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それを解説した山口移動式診療所のKAZさんのブログはこちら
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あきらめるのはいつだって出来る!
希望の持てるつながりが出来たらいいですね。