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2012年10月29日 (月)

父の急な肺炎と、担当医を信頼する気持ち

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高校の教員だった父が
脳梗塞で半身不随になったのが、1998年4月

あの出来事から14年、
もともと身体が丈夫だった父は
途中いろいろございましたが、
現在もなんとか生きております。


そして、先日10月13日は祖母の13回忌だったため、
実家の山形に妻と子供二人の計4名で帰省しました。

この日程は、
母が「忙しい息子」を気遣って下さって、
予定を2年前から押さえてくれておりました。



ところが、この法事のスケジュールに重なる様に、
なんと父が風邪をこじらせて肺炎になり、
私たちが到着した頃には、
●顔も舌も紫色
●鼻にはチューブ
●呼びかけても反応無し
という状況になってしまっておりました。


あの状況を見た親族は、
「これはまずい…」
と、全員思ったはずです。



「明日は法事…
 しかし目の前の状況はかなり危険…」

その場に居合わせた全員が頭には同じことが浮かんでいるのに、
これを口にしていいものか状態になっておりました。


だれかが、何かを決断しなければいけない状況でしたが、
それは母か、長男の私しかいません。

しかし、一か八かの選択を母にさせるわけにはいきません。



そこで、私が、担当医にこうお願いすることにしました。

「現状が、予断を許さない状況であることは全員理解しております。
 私どもも、これまで先生を信頼してここまでやってきました。

 その上で、お願いがございます。
 可能な範囲で、法事が終わるまで、投薬でもたせていただけませんか?

 その過程は全て先生にお任せいたします。

 そして、我々はその先生のご尽力の結果に対して
 いかなる事になろうとも、一切異議を唱えません。

 必要なら一筆書かせていただきます。」




実は担当医は父の昔の教え子の方で
(といっても、私よりも大先輩ですが…)
これまでも様々な事情を鑑みて、
適切な対応をしてくださってましたし、
ひょっとしたら最後かもしれない状況をお任せするのには
最適の先生でした。




そして翌日は予定通りに法事を行い、
終わって病院に駆けつけますと、
肌が普通の色
呼吸も安定
意識もあって、目が合ったら一言



「腹減った…サンドイッチ食べたい…」



確かに、数日食べていないのですが、
私たちの心配をよそに、思いっきり復活しておりました!

きっと先生は「気合いの入った投薬」をしてくださったのだと思います。

本当に感謝しております。




あなたさまも、身内の緊急事態に、
いろいろと悩むことがあろうかと思います。

もちろん、
医師も全力は尽くしてくださいますが、
ヒトである以上
どんなに完璧を目指しても、
完璧ではありません。



本当のプロはわざと失敗しようと考えて失敗したりしません。

常に全力で取り組むのですが、

全力で取り組んでも、思わぬ事態になったときに
●失敗しない様に仕上げよう

●全力で乗り切ろう
は違うと個人的に思うのです。


このとき、患者の家族から
「万が一失敗しても文句は言いません」と
これまでの感謝と改めて全面的な信頼を表明すれば、
結果は違わなくても、違うと思うのです。
(わかる方にはおわかりいただけると思います)



もちろん私が余計なことを考えなくても、
担当医はキッチリやってくださったと思います。



でも、
「万が一の時には訴訟を起こしたりしません。
 そんな、明らかな手違いを意図して行う様な先生ではない
 ことは理解しております。」
という意思表明は、
お互いの信頼関係を確認する上で大切なのではないかと思っています。



お陰様で、父はそれなりに復活し、
今日も「お腹空いた…」と言っているそうです(笑)。



私の周りでも、9月あたりから
呼吸器系を患ったり、下痢嘔吐が続いている方が少なくありません。

あなた様も、どうぞご自愛ください。

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