

先日の飼い主さんは、片道車で3時間半かけて、新潟から八王子の診療を受診にいらっしゃいました。
世田谷からでも「八王子は遠い!」といわれることがあるのに、「もう、他に行くところがもうない…」と思われたのか、一大決心でお越しになりました。
診断名はなかなか大変な状況を匂わせる名称でしたが、体内を探っていけば、原因が複雑に絡み合っているだけで、まずはそれを一つ一つにほぐし、大元の原因を外す処置を一つ一つ丁寧にやらせていただきました。
歴史が長いので、しばらくは「ほぐして戻って」を繰り返すことになると思いますが、これからしばらく、毎月通われるそうです。
「症状緩和」と「根本治療」はまるで違うものです。
ほとんどの方が、「症状を緩和した状態」を「治った!」と解釈して、油断します。
そして、症状を抑えたその奥の体内で原因が増えて、そのうち今使用中の「症状緩和ツール」では対処し切れなくなります。
そして、また違うツールを探す旅に出て、ブログ等で「何か良いツールはありませんか?」と、全く本質的ではない「情報交換」に躍起になっている飼い主さんをよくみかけます。
私はそれをとやかく申しませんし、「望む結果に至らない」ことをもって学習する機会を得ていると解釈するならば、「うまく行かない」ことが必要なのかもしれません。ですが、そういう記述を見たりきいたりすると「もっと本質的なことに取り組もうよ!」と、人ごとながらモヤモヤするものです。
先日の飼い主さんはペットジャンルのお仕事をされている方なので、「経験的」に通常の処置ではまずい・間に合わないと思われたそうです。
こちらも、一頭一頭が真剣勝負ですので、犬が健康を取り戻し、飼い主さんが笑顔になれるよう、精一杯取り組ませていただきます。
そして、「先週はできなかったことが、今週はできる様になりました!」という成長を遂げられるように、日々精進させていただきます。
最後に、全国の今、頑張っている飼い主さん、毎日ご苦労様です。
飼い主さんあってのペットたちですから、飼い主さんの心身の健康も大切にしてくださいね。
心より応援いたしております。
