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2014年8月28日 (木)

症状が出るのは身体が弱いからか?

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症状が出ることに対して、身体が弱いとか、悪いとか、免疫力が低下した、などと解釈する方がいらっしゃいますが、果たしてそれは正確な「ものの見方」なのでしょうか?



確かに、多くの方が、
===
下痢をしがち→腸が弱い、お腹が弱い
===
と評価されます。



しかし、昨日の記事にも書きました通り、白血球が闘っているから症状が出ているわけであり、逆に白血球が闘えないほどの弱い状態だと、症状は出ません

つまり、いわゆる免疫力が弱い状態だと、症状を出せるほど闘えないのです。

ということは、症状が出ている状態は、免疫力が正常かどうかは別として、白血球が闘っている状態ですから、身体が弱いかといわれたら、弱いわけではないことになります。




では、なぜ症状が出るのかといえば、昨日の話では「異物がいるから」なわけですから、
●表面のバリア機能が低下している
●体内の異物量が多い
ことが主な原因のとして考えられます(もちろん、他にもあります)。



いずれにしても、症状が出るのは身体が弱いからではなく、「その場所に異物が侵入してきたから、白血球が全力で攻撃をしています!」という意味なのです。

だから、「弱い」のではなく、闘えているだけ「まだ正常」と言えるでしょう(正常と断言していいものかどうか迷う所ですが、わかりにくくなるので「弱くはない」という意味でそう表現しておきます)。



下痢をしがち→腸が弱いのではなく、下痢をしてでも排除したい異物がなぜそこに存在しがちなのかの原因を探る

膀胱炎になりがち→膀胱が弱いのではなく、そこで炎症が起こるような異物が、どこかから入り込んでいるのかの原因を探る

ことが、診療経験上、本質的に重要と思われます。




だから、一般的に「弱い」とされる状態になった場合、「強くする」のではなく、「そこにある異物を排除するにはどうしたらいいのか?」を考えることが本質的に重要です。




大事なので表現を変えてもう一度言います。

同じ症状が出る場合、そこが弱いのではなく、「そこから原因が抜け切れていない!もしくは、次々入ってくるため、症状が出るほどの戦闘地帯になりやすい!」という状態かもしれないのです。




だとしたら、「弱い」とか、「体質」とかで諦めている症状も、その症状の原因次第では、解決できる可能性はゼロでは無いと思うのですが、いかがでしょうか?



次回は、「免疫力を上げる?」についてお話しさせていただきます。







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