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2014年11月18日 (火)

犬の肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(GME)発症→失明→余命宣告→目が見える様になり、元気に復活、発作もナシ!の一例

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2013年12月初旬より震えが見られ、11日ごろ様態が急変。13日MRI・CT・血液検査の結果「肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(GME)」と診断された犬がいました。


脳の炎症を抑えるためのステロイドの投薬が開始されましたが、「副作用で肝臓の機能が低下する等で、命の危険も伴うし、寿命を縮めることになる」と言われたものの、飲まさずにはいられない状態でどうしていいのかわからず、不安で仕方ない日々を過ごされました。



そして、2014年3月2日、突然目が見えなくなり、動物病院に行くと、「今後、目が見える様になることはないし、余命3ヶ月です」といわれたそうです。



それでも、諦めきれない飼い主さんは、当院の大阪移動式診療所にお越しになりました。

原因を探り、取り除き、再感染して、また取り除きを繰り返し…



あれから9ヶ月、今では目が見える様になり、薬を全くのまずに、食欲もあって、ピンピンしています。

 

余命宣告をしてくださった動物病院も、首をかしげている状況だとか…。


もちろん、その時はどうなるかわからないほどの状態だったと思うので、最悪の事態を想定しての「余命宣告」だったと思います。

しかし、炎症ですから、異物を探り、取り除くことが出来たら、白血球が闘う相手がいなくなるわけですから、炎症は落ち着くはずです。




通常の動物医療は、異物を減らすのではなく、ステロイドで白血球の活動を抑えます。

そのため、症状は落ち着くものの、異物は増え続けるために、薬を減らすに減らせず、体内に通常貯まらないほどの量の異物が貯まることになって、結果的にどうしようもなくなることが多い様です。そんな状態のペットが、須崎動物病院には沢山やってきます。


私は薬や手術が悪いとは申しておりません。

ただ、「万能のツールはこの世に存在しません」とお伝えしたいだけです。


症状緩和は非常に重要なことですし、状況によっては、それで命を救われることもあります。

しかし、同時に原因を取り除くことも同様か、状況によってはそれ以上に重要なのです。



「肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(GME)」は一般的には「治らない病気」なのだそうです。

しかしそれは、原因を取り除くこと無く、症状の緩和に徹するからなのかもしれません。私がスゴイのでは無く、問題解決の基本として、「手法を固定するから手詰まりになる」の典型例なのかもしれません(認識が間違っているかもしれませんが)。



悩む人の特徴のひとつは「選択肢が少ないです。

しかし、問題に直面して焦った状況だと、新しい選択肢を探すのは難しく、なじみのある選択肢にすがるため、既定ラインに乗ることがほとんどです。

そして当院にお越しになる多くの方がおっしゃるように「須崎先生のメルマガで知ってはいたのに、なんで、何でもないうちに探しておかなかったんだろう…。」という後悔に繋がるのかもしれません。

でも、そんな後悔は何の役にも立ちませんし、自分を責めても何も解決しないし、今更どうしようもないので、もうそうなってしまったのならば、「その時はその時のベストを尽くした!」と思い込ませる方が精神衛生上良いと思います。




ここでこの犬の話に戻りますが、もし、この飼い主さんが3月の時点で諦めていたら、この犬はもうこの世にいなかったかもしれません。でも、諦めないでいてくださったからこそ、この話ができるのです。



飼い主さんはおっしゃいました。

「ぜひ、この子のケースを皆さんにご紹介ください。私たち同様に、落胆している飼い主さんに、ちょっとでも希望の光になれたらうれしいです。」

と…。



これからも、再感染に気をつけつつ、再発したら、また原因除去に取り組んでいただきたいと思います。

そして、余命宣告や、悪しき未来予告(目が見えなくなる)などは、やはり大きなお世話なんだと再確認しました。(例え結果的にそうなったとしてもです)


この度は、貴重な改善例をご紹介くださり、ありがとうございました。







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