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2015年1月 7日 (水)

ペットロス_仕事が忙しいときに、愛犬・愛猫が急死してしまった方へ…

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ペットロス症候群 愛犬・愛猫が急死してしまい、ペットロスになりそうな方へ…須崎動物病院編


写真のアヌビス (Anubis) は、エジプトの死者の守護神で、死んだ人間の安らかな眠りと来世をサポートする。犬またはジャッカルの頭部を持つ半獣もしくはジャッカルそのものの姿をしており、ミイラづくりの神でもある。





死者に対する最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。 by レーントン・ワイルダー



===【仕事が忙しいときに、愛犬・愛猫が急死した方へ…】===


ペットが亡くなると、「私の力不足で…」とご自身を責める飼い主さんが多いのですが、本当にそうでしょうか?


確かに、ペットが何らかのサインを出していて、それを見逃した可能性はゼロではないかもしれません。

しかし、いつもそばにいる飼い主さんが気付かない様な「微妙なサイン」であれば、それは仕方ないことだったのではないでしょうか?


まず、飼い主さんは獣医師ではありません。

仮に飼い主さんが気付けたとしても、重症な場合の対処は飼い主さんには無理です。


また、
何か勉強して将来的に察知できるように「仮に」なれたとしても、必要な対処をしてもらえる獣医師の所に連れて行けなければ難しいものです。

そしてコントロール出来ないことをコントロールしようと考えず、コントロール出来る範囲でベストを尽くすという問題解決の基本から、「その時点」でベストを尽くした結果であれば、それは仕方の無いことだと思います。



人はどんな立場でも完璧ではありません。

獣医師とて、完璧を目指して日々精進しておりますが、完璧ではありません。

何をするにしても限界はあります。



飼い主さんが振り返って、「もっとできることがあった」のならば、悔しいお気持ちになるのはわかりますが、えてして急に亡くなる様な状況では、獣医師の緊急処置とて、救えたかどうかはわかりません。


大切なペットが急に亡くなったことで、心に空いた穴が埋まるまでは時間もかかるでしょうし、悲しい気持ちを押し殺すのは難しいことです。


しかし、だからといって、ご自身を責めたりするのは、どうか、どうか、お止めになってください。


それよりも、共に暮らした楽しい時間を振り返り、お互いの生ある一時期に、時間を共有出来たことに、感謝の気持ちを伝えてあげてください。



一緒に過ごせたことに感謝します。ありがとう。

その一言で、ペットも安心して虹の橋を渡れるのではないでしょうか?

===



仕事で忙しかった飼い主さんの愛犬が突然、具合悪くなり、たった一日で亡くなった…

というケースがときどきございます。


そんなとき、飼い主さんは、ご自身を責められるケースが多いものです。



確かにいろいろなご意見もおありでしょう。

中には、その悲しみの最中にある方に、無神経きわまりないのですが、「飼い主失格!」など、厳しい言葉を浴びせる方もいらっしゃいます。


しかし、どんな家庭にも事情があり、タイミングがございます。



人も犬も、猫も、フェレットも、死亡率100%!

いつか必ず生命の終わりがやって来ます。


仮に何も出来なかったとしても、「死んでしまえ」と思って放置していたわけではなく、それはそれで「できる限りでのベストを尽くした」上での結果です。


周りもそんな事情の方を責めたりせず、そして、ご自身でも責めたりしないことを切に願います。


余計なお世話かもしれませんが…。




この記事は、コメント受付しております。モヤモヤした気持ちを文字にすることで脳から取り出すと、スッキリすることがあります。

それと同時に、「私もそう!」と、感情共有することで、さらに楽になる可能性があります。

もし、この文章を読んで感じた感情を共有したい、頭の中にある思いを外に出して楽になってみたい、といった、あなた様にとって有益な形でお役に立てるなら、コメント欄をご活用下さい



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12:05 午後 ペットロス | | コメント (3) | トラックバック (0)