ペットロス_仕事が忙しいときに、愛犬・愛猫が急死してしまった方へ…
写真のアヌビス (Anubis) は、エジプトの死者の守護神で、死んだ人間の安らかな眠りと来世をサポートする。犬またはジャッカルの頭部を持つ半獣もしくはジャッカルそのものの姿をしており、ミイラづくりの神でもある。
死者に対する最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。 by レーントン・ワイルダー
===【仕事が忙しいときに、愛犬・愛猫が急死した方へ…】===
ペットが亡くなると、「私の力不足で…」とご自身を責める飼い主さんが多いのですが、本当にそうでしょうか?
確かに、ペットが何らかのサインを出していて、それを見逃した可能性はゼロではないかもしれません。
しかし、いつもそばにいる飼い主さんが気付かない様な「微妙なサイン」であれば、それは仕方ないことだったのではないでしょうか?
まず、飼い主さんは獣医師ではありません。
仮に飼い主さんが気付けたとしても、重症な場合の対処は飼い主さんには無理です。
また、
何か勉強して将来的に察知できるように「仮に」なれたとしても、必要な対処をしてもらえる獣医師の所に連れて行けなければ難しいものです。
そして「コントロール出来ないことをコントロールしようと考えず、コントロール出来る範囲でベストを尽くす」という問題解決の基本から、「その時点」でベストを尽くした結果であれば、それは仕方の無いことだと思います。
人はどんな立場でも完璧ではありません。
獣医師とて、完璧を目指して日々精進しておりますが、完璧ではありません。
何をするにしても限界はあります。
飼い主さんが振り返って、「もっとできることがあった」のならば、悔しいお気持ちになるのはわかりますが、えてして急に亡くなる様な状況では、獣医師の緊急処置とて、救えたかどうかはわかりません。
大切なペットが急に亡くなったことで、心に空いた穴が埋まるまでは時間もかかるでしょうし、悲しい気持ちを押し殺すのは難しいことです。
しかし、だからといって、ご自身を責めたりするのは、どうか、どうか、お止めになってください。
それよりも、共に暮らした楽しい時間を振り返り、お互いの生ある一時期に、時間を共有出来たことに、感謝の気持ちを伝えてあげてください。
「一緒に過ごせたことに感謝します。ありがとう。」
その一言で、ペットも安心して虹の橋を渡れるのではないでしょうか?
===
仕事で忙しかった飼い主さんの愛犬が突然、具合悪くなり、たった一日で亡くなった…
というケースがときどきございます。
そんなとき、飼い主さんは、ご自身を責められるケースが多いものです。
確かにいろいろなご意見もおありでしょう。
中には、その悲しみの最中にある方に、無神経きわまりないのですが、「飼い主失格!」など、厳しい言葉を浴びせる方もいらっしゃいます。
しかし、どんな家庭にも事情があり、タイミングがございます。
人も犬も、猫も、フェレットも、死亡率100%!
いつか必ず生命の終わりがやって来ます。
仮に何も出来なかったとしても、「死んでしまえ」と思って放置していたわけではなく、それはそれで「できる限りでのベストを尽くした」上での結果です。
周りもそんな事情の方を責めたりせず、そして、ご自身でも責めたりしないことを切に願います。
余計なお世話かもしれませんが…。
※この記事は、コメント受付しております。モヤモヤした気持ちを文字にすることで脳から取り出すと、スッキリすることがあります。
それと同時に、「私もそう!」と、感情共有することで、さらに楽になる可能性があります。
もし、この文章を読んで感じた感情を共有したい、頭の中にある思いを外に出して楽になってみたい、といった、あなた様にとって有益な形でお役に立てるなら、コメント欄をご活用下さい。
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コメント
今日のメルマガのリンクから飛んできました
今までどんな言葉も響かなかったのですが今日のメルマガの須崎先生の生の声のような話を読んで
救われた気がしてリンク先へ行く気になりました
飼い主さんの気持ちはよくわかります
私自身、全ての気持ちがすっきりすることは無いと思っています
今の子に全力で必死になっていますが、この子達も15年後にはもう居ないでしょう
どんな死に方でもまた嗚咽と息が出来ない苦しみも来ると思います
でも今日のメルマガを読んで救われた気がしました
助かっている多くのペットの話を聞き
その都度須崎先生の”飼い主さんのがんばりの賜物”
という言葉に心臓を刺されるような痛みを感じ
そのうち 何も感じないようにして読むようになりました
言葉の真意は痛いほど理解しているのに
いつも”助けられなかった自分”が大きく横たわります。
他にも同じ経験をされているであろう多くの飼い主さん達
ペットの親として慈しんで育ててこられた方々
良かったら今日のメルマガを読んでみてください
未来に必ず来る切なさが軽くなりますように
繰り返す後悔がありませんように...
投稿: 清水裕子 | 2015/01/09 19:16:05
須崎先生の話を読んで後悔なく今を過ごそうと改めて思いました。現在先生の所でお世話になっています。2頭目のわんこで、1頭目の時は何も判らず飼っていました。その子が亡くなり現在の2頭目を飼い始め、今度は後悔の無いようにと獣医師の言う通り、検査、食事、サプリと言われるままに良いと信じてやってきましたが、突然体調が悪いといわれ、全く思いもかけなかったのですが、薬を飲んでも良くならず、言われたことが絵を見るようにその通りのなっていき、これって何なの?
今までは何だったの?と疑問を感じ、このままにしておいたら死んでしまうかもしれない。と思い
ネットで調べ始め須崎先生にたどりつきました。
ダメでもともとと思い診察を受けてみました。
すると何と診察を受けたその日から元気になり、みるみる回復してきて現在にいたってます(今も通院してます)
そしてこんなことを思ってます。
実際毎日大変です
食事作り、臨界水噴霧、吸入、散歩(運動)、口内ケア、掃除と今までおろそかにしていた事も多く
めげそうになる事ももありますが、そんなと時は須崎先生の言葉 「できる範囲でやること、無理しない事」を思い出して、適当にやってます。
今は、毎日食事を作り、散歩をしと一緒に居て過ごせる時間を楽しく思ってます。この子が居るから出来るんだと思ってます。とても愛おしく思います。須崎先生に出会えなかったら今こんな時間はなかったかもしれません。とても感謝してます。
投稿: 関谷 由美子 | 2015/01/14 22:10:43
大阪移動式診療では、たいへんお世話になりました。ミニュチュアダックスフンドでメラノーマと闘っておりました戸田はなの飼い主です。はなが逝って半年が過ぎました。須崎先生に出会えいろいろなことを、学ばせていただき感謝しております。
はなが逝って二週間後に実母が脳出血で倒れ今も入院中です。
あまりに大きな悲しみが重なったもので、精神的ダメージは大きいです。でも半年過ぎ、こうやってコメントさせていただけるまでになりました。
ブログは時々今でも拝見させていただいております。須崎先生のますますのご活躍心よりお祈りしております。そして一頭でも多くのペットたちが救われますように。
投稿: 戸田 三枝子 | 2015/02/28 10:21:16