胸水が無くなった理由とは?
かつて、胸水が貯まっては抜き、貯まっては抜きをしていた犬がいました。
「抜くしか無いと言われました…。」
と、落胆されていた飼い主さんが今でも印象に残っています。
当院では対症療法ではなく原因療法を行っておりますが、原因療法的な視点では、
●胸水が貯まるのは肺に炎症があるから
●炎症があるのは白血球が闘っているから
●白血球が闘っているのは異物があるから
●肺がおかしいわけでもない
●肺がポンコツな訳でもない
●肺が弱いわけでもない
ということで、肺に潜む「異物」を探り、取り除いたところ、胸水が貯まらなくなりました。
「原因を残したまま、水を抜き続けてきたことに何の疑問を持たなかった自分たちは…」と飼い主さんがご自身を責めようとしたので、
「これが正統かつ普通の動物医療なんです。ですから、ご自身を責めないでください。」とお伝えしました。
ものごとは、いろいろな側面があり、見る側もいろいろな視点を持つことが出来ます。
僕は、望む結果に辿り着くまでは100万通りの方法があると思っておりますので、
●百回失敗しても百一回目があると考えますし、
●何かの手段に固執することもありません
何でもそうですが、原理原則が大事で、特に今回の胸水の場合は、
●水がたまって呼吸が苦しくなるから水を抜く
ことは対症療法的に必要なことではありますが、
●水がたまる原因を取り除いて、水がたまらなくなる様にする
ことも
「同時に」
大事なのです。
原因を抜いているつもりなのにまた貯まる…ということは、
●原因が取り除けていない
●原因が再侵入を繰り返している
事を意味します。
やっているのに「努力が報われない。この方法でいいのだろうか?」という場合は、大抵、なにか見落としがあるものです。
いつもの繰り返しになりますが、症状が出たときに大切なことは、「薬を使って症状を消すだけ」では治ってはいないということです。
大抵の方は症状が落ち着くと「治った」と解釈するようですが、それは必ずしも正しい認識ではありません。
症状を消しただけで原因を残してしまうと、身体の奥底で原因がくすぶり、また出火する可能性があります。
ですから、あなたの治ったが本当に治ったのかを、今一度確認する必要があるかもしれません。
これからも、原因療法を通じて、悩める飼い主さんのお手伝いができる様、日々努力したいと思います。
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