2009年10月26日 (月)

歯周病で死ぬ?

先日、医師と歯科医師の勉強会に参加させていただきました。

これまでは、諸事情により、
医師と歯科医師の連携が取りにくかったのですが、
最近では「先駆的な方々」が「限界」を感じ、
このような「医科歯科統合」の流れが出始めております。

その中で、非常に興味深かった症例が、
●ひどい歯周病や、歯がグラグラする状態を放置することは
  命に関わる可能性がある!
●歯の治療で耳鳴りが無くなることがある!
●歯の治療でてんかん発作が無くなる!
●歯の治療でリウマチの症状が消えた!
●歯の治療で歩行不自由だった方が、普通に歩けるようになった!
ここで書ける範囲の紹介になってしまいますが、
こんなことが起こっているのです!!

非常に有意義な勉強会に参加させていただけたのですが、
当院の診療を振り返ってみますと、
確かに極端な例では「歯周病で急死」したと思われる子もいるのです。

また、治りが悪い子のケースでは、
●歯周病
●歯がグラグラ
●歯が欠けている
など、歯の問題が体調不良の大きな原因の一つになっている
と思われる子が珍しくありません。

ですから、愛犬・愛猫が上記のような状態になってしまっている場合は、
個々のケースに応じて適切に対処されることを
強く、激しくおすすめします。

幸運にもまだなっていない子は、なってから騒ぐのではなく、
なる前から対処してください。

これも極端な例かもしれませんが、
実際にあったことをご紹介いたしますと、
口内トラブルを長いこと放置した結果、
あごの骨が溶けてきたケースもあります。

ですから、
「自然界で犬は歯なんか磨きませんよね?」
という意見を信じたら信じたなりの、
「それはそうだけど…」、と念のために対処すれば、対処したなりの
「結果」になる様です。

うちは動物病院ですから、
「望まない結果」になったケースに多く接するのですが、
そうなった飼い主さんの100%が

「ちゃんとやっておけばよかった…」

と後悔していらっしゃいます。


「うちの子は口を触らせてくれないんです。」

とおっしゃっていた方も、

「しつけをし直しても、家族で抑えつけてでもやっておくんだった…」

と考え方が変わったケースもあります。


ですから、賢明なご判断をお願いいたします。

診療室で肩を落として後悔している飼い主さんをみておりますと、
非常に心が痛みます。


そんなわけで、現実的に、上記のような深刻な現状があるため、
この度「愛犬のための歯磨き講座」を開催いたします。

内容を煮詰めるために、お知らせが直前になりましたが、
金曜日までにご決断下さった方には、きっと良いことがあります。

 何が良いことか…???


ちなみに、私は3〜4ヶ月ごとに口内チェックをしに
歯科医に通院しております。

今のところ何もないのですが、
毎日歯を磨いているにもかかわらず、
たった3〜4ヶ月で、ほんの少しではありますが、
歯と歯茎の間に歯石がたまったりします(忙しい時期は特に)。

硬いものを食べると歯石がたまらないと言う方がいらっしゃいますが、
それは表面の話であり、重要なのは歯と歯茎の間です。

我々が硬いせんべい食べて、口の中がさっぱりしないように、
ドライフードを食べていれば大丈夫という主張には
現実はそうじゃないじゃん!?」
と口をはさみたくなる自分がいます。

当日は、これまでの勉強会で学んだ最新情報と、
これは歯磨きには関係ないことですが、
免疫力を高める最新マッサージもお伝えすることを
「今」決めました。

予定を開けてお待ちいただいていた方の期待を上回る情報を
お伝えしようと思います。

ちなみに、歯磨き講座は後日のDVD販売はございませんので、
あらかじめご了承下さい。

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08:11 午後 病気?歯周病・口内炎 | | トラックバック (0)